LLL/.net DeploymentTool(日本語版) について

WebサーバーからクライアントPCに対しプログラムなど各種ファイルを容易に配布。

LLL/.netデプロイメントツールは、.Net Frameworkのスマートクライアントに対応した開発ツールLLL/.netが搭載している同機能を切り出して独立させた製品です。スマートクアライントのデプロイメントに使用できる他、スタンドアロンやクライアント/サーバー型システム、アンマネージドコードや、データのみのファイルでもWebサーバーからクライアントに容易に配信、アップデートさせることが可能な仕組みを提供します。

LLL/.netデプロイメントツールの概要

デプロイメントとはクライアント/サーバーシステムなどのインストール近い概念で、主にネットワークアプリケーションやWebサービスなどを利用可能な状態に準備することを指します。 LLL/.netデプロイメントツールは、スマートクライアントアプリケーション開発支援ツール製品LLL/.netに付属する同機能を、切り出して独立させた製品です。

スマートクライアントアプリケーションとは、マイクロソフト.Net Frameworkのマネージドコードで開発されたリッチクライアントwebアプリケーションのことで、開発方法の違いによりいくつかのタイプがあります。
LLL/.netでは、Windowsフォーム+XML/Webサービスで構成するタイプのスマートクライアントの開発支援を行います。そして完成したスマートクライアントシステムのデプロイメントのために用意した機能がLLL/.netデプロイメントツールです。

LLL/.netデプロイメントツールの機能の実態は、Webサーバーからのファイルのダウンロード、クライアントローカルディスクへのファイルのコピー、サーバー上のファイルの更新検知、自動再ダウンロードなどの仕組みです。
これらの機能そのものは.Net Frameworkのマネージドコードで実装していますが、配信や更新の対象となるファイルが、スマートクライアントや.Net Frameworkに依存したものである必要はありません。 このことから、この機能自体は本来の目的以外にも多様な利用シナリオが考えられるため、LLL/.netから切り出しを行い、この度単独製品としてもリリースすることといたしました。

LLL/.net以外の開発手段で作成されたものも含むスマートクライアントのデプロイメントにお使いいただける他、アンマネージドコードアプリケーションや、単なるデータのみのファイルの配信にも使用できます。

アンマネージドコードアプリケーションであってもレジストリ情報などに依存しない形で作成されたようなプログラムであれば、改めてインストールやセットアップと呼ばれる作業を行うことなく、本ツールの機能だけでデプロイメントが完了できます。 レジトリキーの登録やシステム環境変数への設定が、動作の前提となるようなアプリケーションでも、初回導入にWindows Installerなどを組み合わせてお使いいただくことができます。

製品構成と動作の仕組み

LLL/.netデプロイメンントツールは、クライアントマネージャーと、ダウンロードリストエディターという2つのプロダクトで構成されています。 LLL/.netデプロイメントツールを使用した、デプロイメント機能の一般的な運用は下記のようになります。

  1. ダウンロードさせたいファイル群をWebサーバーの公開ディレクトリに配置します。 そして、対象ファイルの一覧などの情報をもったダウンロードリストファイルも公開ディレクトリに配置しておきます。
  2. クライアントには、ダウンローダーであるクライアントマネージャーを予めインストールしておきます。
  3. クライアントマネージャーは、Webサーバーにアクセスし、まずダウンロードリストをダウンロードします。
  4. 次にそこに記載されたファイルをダウンロードして自らのローカルディスクにコピーし、システム登録を行い、指定された開始プログラムを起動します。
  5. 初回は全てのファイルをダウンロードしますが、2回目以降はサーバーでアップデートが行われ、差異が発生したファイルのみを再ダウンロードして開始プログラムを起動します。