Radgrid の狙いは、性能と軽快さを犠牲にしたリッチな機能という、ASP.NET グリッドコントロールにおける典型的なトレードオフの排除にあります。 その革新的なアーキテクチャのおかげで、Radgrid は極めて高速であり、また、極めて少量のコードしか生成しません。 さらに加えられるのが、クロスブラウザの本質的なサポートと、最高の品質を備えた機能群です。 単独での利用と、Radcontrols suite の一部としての利用が可能です。 

r.a.d.grid V2.0 での新機能

• XHTML への準拠 － Radgrid はXHTML への完全な準拠を実現しました。 このコンポーネントのHTML マークアップは、XHTML 1.1 に対して完全に準拠します。
• アクセシビリティへの対応 － Radgrid は、W3C の W3C Web Accessibility Guidelines 1.0 における「レベルA 」に準拠しています。
• 非同期 (AJAX) リクエスト － Radgrid は、XMLHttpRequests （AJAX ）を用いて、Asynchronous JavaScript の生成を実現します。 それにより、すべてのButton 、ImageButton 、LinkButton などのコントロールが作成されるだけではなく、Radgrid 内のあらゆるカスタムコントロールも、ポストバックに換えてAJAX コールバックを生成するようになります。コンポーネント応答速度の劇的な改善と、Windows アプリケーションに似た振舞いのシミュレート、そして、サーバーとのトラフィックの最小化が実現されます。
• クライアントサイドおよび階層モードにおけるexpand/collapse －Radgrid は、さらに優れたユーザーエクスペリエンスのために、クライアント- サイドにおける階層的なテーブルの拡大を実現します。 さらに、それぞれのテーブル表示に関して、拡大/ 縮小モード( クライアントおよびサーバーにおいて) を指定できます。すなわち、クライアントサイドの最初の階層レベルや、サーバーサイドの2 番目の階層レベルといった指定が可能です。
• グループモードにおけるクライアントサイドのexpand/collapse － 階層的なモードと同様に、Radgrid はクライアントサイドの全アイテムをグループ化し、その表示を拡大/ 縮小できます。それにより、共通のオペレーションのために消費される時間を排除できます。
• 多数のColumn をまたいだエディットフォーム － Radgrid は、自動的に生成されたエディットフォームをまたいだ形で、大量の垂直Column の設定を実現します。
• エディットフォームとしてのユーザーコントロール － Radgrid は、アイテムの内容を管理するために、各種のエディットフォームをサポートします。GridEditFormType Enumeration を使うことで、エディットフォームのタイプを切り替えることが可能になります。 前述のエディットフォームとは、UserControlName Property により指定された、WebUserControl のことです。
• エディットフォームとしてのテンプレート － ユーザーコントロールをエディットフォームとして使用するのと同様に、テンプレートをエディットフォームとして表示することが可能です。
• 条件付のフォーマット － Radgrid は、表示データの可読性と有用性を拡張するために、条件付きのフォーマットを、グリッドの要素に対して適用できます。
• Columns コレクションの永続化 － Radgrid は、ViewState における個々の［詳細］テーブルビューのために、そのColumn 構造をセーブします。 

主要な機能

• クロスブラウザのサポート － Internet Explorer や、Gecko ベースのブラウザ（Mozilla Firefox 、 Netscape ）、Opera といった大半のポピュラーなブラウザの、フルセットの機能をサポートします。
• Hierarchical Structures with Many Tables － テーブルの階層構造のとおりに、関連するDataSet のプレゼンテーションを実現します。 このコンポーネントのユニークな特徴は、階層内の同じレベルに、複数のテーブルを持つ能力にあります。
• Outlook スタイルのグループ化 － 単一のテーブルから得られたデータを、Outlook スタイルによる、マルチレベルでのグループ化を行うための実装を実現します。 ユニークな特徴として、データが2 つのColumn によりグループ化されるにもかかわらず、単一もしくは複数のColumn でソートする能力があります（たとえば、1 つもしくは2 つのColumn にグループ化され、他のColumn によりソートされる）。
• 複数のColumn によるソート － Microsoft Excel と同じように、いくつかのColumn を使ったデータソートを実現します。
• ビューステートの最適化 －クライアントサイドの負荷と速度におけるトレードオフを制御し、パフォーマンスに関するカスタムな管理を実現します。 階層的なデータを用いた処理を行うとき、詳細なテーブルのロードにおいて、3 つのモードを選ぶことができます：
  • ServerBind － 最適化された、サーバー負荷および、ビューステート、描画サイズ
  • ServerOnDemand － 最小のビューステートおよび描画サイズと、最大のサーバー負荷
  • Client － 最小のサーバー負荷と、最大のビューステートおよび描画サイズ。リッチクライアントのための、ブラウジング機能。
• ポストバック後のグリッドステートの保存 －ポストバックが行われた後の、グリッドの外観、グループごとの状態、ソートの状態、カレントページ、編集と選択の状態、リサイズの状態などを、最小のリーソースを用いて保存します。 それにより、コンポーネントの有用性が大きく改善されます。
• Column とRow のリサイズ － 以下の機能を用いて、クライアントサイドのColumn/Row のリサイズを、簡潔にサポートします：
  • リアルタイムなリサイズ
  • Column のリサイズに合わせたグリッドのリサイズ
  • Column のリサイズに合わせたセルコンテンツのクリッピング
• ドラッグ& ドロップによるColumn の再配置 － エンドユーザーがヘッダーをドラッグ＆ドロップするだけで、Column の迅速な並び替えが可能になります。
• Column タイプのリッチなセット － Column タイプについて、幅広い用法(Edit Command 、Bound 、CheckBox 、Dropdown 、PushButton 、LinkbButton 、HyperLink) だけではなく、テンプレート化されたColumn もサポートすることで、完全な自由なデータのレイアウトとフォーマットが実現されます。
• ページング －テーブルのページングがネイティブにサポートされ、迅速なロードと容易なナビゲーションのための、小さな単位におけるデータの参照が実現されます。

Radgrid は、単独のコンポーネントとして、あるいはRadcontrols suite の一部として、利用できます。 コントロールの統合化されたコレクションは、デスクトップアプリケーションにおける、リッチなUI と快適なレスポンスを用いた、Web ソリューションのプロフェッショナルによる構築を実現します。

telerik Radcontrols suite は、サブスクリプションライセンスと共に利用することも可能です。 それにより、すべてのバージョンアップデートを受け取る権利だけではなく、ライセンス締結から1 年の間に、スイートに加えられた新規のコンポーネントを受け取る権利も提供されます。