ActiveBI Suite for .NET(英語版)
Report Definition Language(RDL)に基づいた、ロイヤリティ・フリーのレポーティング・ツールキット。
MESCIUS (旧社名:GrapeCity) 社の製品
1996 年より日本国内にてComponentSourceで販売中。
Report Definition Language(RDL)に基づいた、ロイヤリティ・フリーのレポーティング・ツールキット。
Data Dynamics Reports は、Web および Windows Forms アプリケーションとの統合が可能であり、また、レポートの作成と修正のためのリッチな API を提供します。 RDL が提供する基本的な機能に加えて、マスター・レポート/追加のチャート・タイプ/リスト・データ領域のバインド/バーコード・レポート・アイテム/書式付テキスト・レポート・アイテム/テーマとデータのビジュアライザーなどを含む、いくつかの機能が追加されます。Data Dynamics Reports で作成するドキュメントは、List/Table/Chart/Matrices/Banded List などの組み合わせを用いて、レイアウト・ベースのレポート内に配置されます。また、ADO.NET DataSet/.NET Object/SQL Server/Oracle/OLEDB/ODBC/XML などのデータ・ソースを用いた、データのポピュレーションにも対応します。
Data Dynamics Reports は、RDL に含まれる全ての機能に対応し、さらに、いくつかの拡張を実現しています:
単なるエクスポートを凌駕するレンダリング表現により、レポートの基本的なレイアウトを用いた、拡張レポートの作成が可能です。 つまり、それぞれのレポート・アイテムの作成は、レンダリング表現を活用する方式で実現されていきます。 利用可能な拡張表現は以下のとおりです:
Data Dynamics Reports には、個別のアプリケーションと共に出荷が可能な、いくつかのコントロールが含まれます:
Data Dynamics Reports は、ActiveReports for .NET を置き換えるものではありません。 Data Dynamics Reports を開発した背景には、最も基本的なレポートを作成するための、コード記述を必要としないレポーティング・プロダクトの開発という目的があります。
Data Dynamics Reports と Active Reports for .NET の主要な相違点は? 簡潔に言うと、Data Dynamics Reports は、多数のデータソースとデータセット、そして数種類のデータ領域をサポートします。 さらに、プロパティの設定のために、VB.NET 表現をサポートします。 これらの表現は、レポート生成の全体的なプロセスをコントロールし、ActiveReports for .NET から発火されるイベント・ハンドラを置き換えます。
Expressions – ActiveReports for .NET を用いて、TextBox カラーの値をランタイムに変更する場合、以下のようなイベント・ハンドラを記述する必要があります:
private void detail_Format(object sender, EventArgs e)
{
if ( ( (double) textbox.Value) < 0.0 ) {
textbox.ForeColor = Color.Red;
}
else {
textbox.ForeColor = Color.Black;
}
}
Data Dynamics Reports を利用すると、必要な値のリターンが生じたときに、インラインの VB.NET コードにより、その表現を置き換えることができます。これまでのイベント・ハンドラの表記は、以下のように置き換えられます:
=IIF( Fields!field.Value < 0, “Red”, “Black” )
Multiple Data Sources/Data Sets – それぞれのレポートは、多数のデータソースおよびデータセットとの連携を取り込んでいます。 データ領域と、その子供は、単一のデータセットだけと連携を持つことが可能です。 データ領域内で多数のデータセットが必要とされる場合には、2番目のデータセットにリンクするために、サブ・レポートを利用することも可能です。 ただし、大半のケースにおいて、2セットのデータと連携する、データセットが使われることになります。
Drilldown – Data Dynamics Reports は、レポートの作者が設定した条件に基づいて、必要に応じたデータの隠蔽/開示を実現する、本格的なドリルダウンをサポートします。 そのための、すべての処理は、レポート・アイテムを隠蔽モードに設定した後に、レポート内のテキストボックスやイメージの名称に、ToggleItem プロパティをセットすることで完了します。
Data Regions – データ領域は、必要に応じて出力として操作されるデータを、各種のレポート・アイテムにより、セットするための方式を提供します。 リストデータ領域では、この領域自体の出力が、グループとして表現されるユニークなセット、あるいはデータセットのデータ列に向けて、一度に実行されます。 この一括での処理は、ActiveReports for .NET におけるレポート処理方式に非常に類似しています。 チャートデータ領域は、ActiveReports で用いられるテクノロジーを含みますが、Data Dynamics Reports のデータのセットと表現に関する考え方と、協調するように更新されています。
Nested Data Regions – ActiveReports for .NET において、レポート上の各セクションにチャートを加えることが可能ですが、データ領域のネスティングについては制約があります。 Data Dynamics Reports の場合は、データがグループ化されている限り、レポート・アイテムを取り込むデータ領域において、データ領域を加えることが可能です。 このデータ領域をネストする能力により、サブ・レポートの再ソートという追加プロセスによるオーバーヘッドを、レポートの作者が回避できるようになります。 リストデータ領域内に他のデータ領域をネストする方式が、細かなグループ・セットを持つときには、標準的な用法となります。 このセットアップを実施することで、要約データが外側のリストに出力される際に、詳細データが内側のリストに取り込まれていきます。 もう1つの用法は、マトリクス・データ領域のグルーピング概念を利用することです。 それにより、レポートの作者は、チャート/テーブル/リストによる、マトリクス化された表示を実現できます。
Matrix (Crosstab) – Data Dynamics Reports のマトリクス・データ領域は、クロスタブもしくはピボット・テーブルとも呼ばれる、優れた特徴も提供します。 このデータ領域は、データセットにおけるフィールド値の明確なセットに対して、Column/Row を加えたグリッドにより構成されます。 複数の方式と表示形態でデータをグループ化するという、データ表現における共通の命題を、多くのプロダクトが有しています。 マトリクスにおける個々のColumn/Rowも、オプションとしてサブトータルのColumn/Rowを持つことが可能です。 データセルにおける同一の表現を集約することで、また、グループに全データを取り込むためにスコープを拡大することで、この手法は具体化されます。
Table – Data Dynamics Reports は、テーブル・データ領域を提供することで、グリッド・フォーマット内のレポート・アイテムに関する、位置とサイズを決定するための操作を単純化します。 さらに、デザイナーを用いることで、テーブル上のグリッド・ラインの設定が容易になります。
質問 : Data Dynamics Reports と ActiveReports for .NET 3.0 における主要な相違点は?
解答: ActiveReports for .NET は、複雑なレポートを容易に作成するための自由度をデベロッパーに与える、柔軟なオブジェクト・モデルの提供にフォーカスしています。 それに対して、Data Dynamics Reports は、インテリジェンスなビジネス・アプリケーションの機能としての、レポートをターゲットにしています。
Data Dynamics Reports は、レポートの背景にあるコードを低減するために、また、レポート・アイテムのプロパティ値の評価を、Visual Basic .NET 表現を用いて置き換えるためにデザインされています。 その一方で、ActiveReports for .NET は、レポートのランタイム・カスタマイズを達成するために、イベントを重視したデベロッパー指向のシステムとして構成されています。
Data Dynamics Reports とActiveReports for .NET は、どちらも WebForms レポート・プレビュー・コントロールを含みますが、ActiveReports 場合は HTML と CSS の仲介に替えて、レポートをグラフィカルにレンダリングする ActiveX ベースのビュワーを取り込みます。 どちらの製品も、Windows Forms レポート・プレビュー・コントロールと、エンドユーザー・デザイナー・コンポーネントを含みます。 Data Dynamics Reports は、レポートの参照と作成のための、構築済みアプリケーションと共に提供されます。
Data Dynamics Reports は、個別のデータ領域をサポートします。 ActiveReports for .NET は、ひとつの固まりの中にレポートを生成し、その固まりが、レポートの特定部分にデータを表示します。 Data Dynamics Reports は Banded List と呼ばれるデータ領域をサポートし、また、Table/Chart/Matrix (crosstab)/List データ領域をサポートします。
Data Dynamics Reports だけに含まれる機能 :
ActiveReports for .NET だけに含まれる機能 :
2つの製品に含まれる、Data Dynamics の共通機能:
質問 : Data Dynamics Reports と Microsoft SQL Server Reporting Services 2005 の相違点は?
解答: どちらの製品も、Report Definition Language (RDL) 2005 仕様を実装していますが、以下の相違点があります:
Data Dynamics Reports は、いくつかの SSRS には無い機能を導入しています。
質問: Data Dynamics Reports がサポートする、Report Definition Language とは?
RDL 2005 仕様で要求される、いくつかの特質は、以下の項目を含みます:
RDL 2005 仕様を実装している製品は、Data Dynamics Reports と Microsoft SQL Server Reporting Services の2つだけです。
質問: Does Data Dynamics Reports はMicrosoft SQL Server Reporting Services を必要としますか?
解答: 不要です。 Data Dynamics Reports は、Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS) の上に構築されているわけではありません。Data Dynamics Reports は、独自のレポート・エンジンや、API、ビュワー、デザイナー・コントロールなどを含む、自己完結型のレポーティング・ライブラリとして構成されています。Data Dynamics Reports は、SSRS が生成する RDL ファイルを読み込み、実行することが可能です。 その理由は、対象となるファイルがRDL フォーマットにしたがい、それにより、両者間のコネクションが成立するためです。