ActiveReports Professional(日本語版) について

きめ細やかでスムーズな帳票開発を支援。

VBと融合しForm画面を操作するように快適なデザインインタフェースと、多様な帳票形態に対応するその実力は、多くのVBプログラマを魅了してきました。本バージョンでは、2つのエディションできめ細かな帳票開発を支援し、CSSのサポートなどにより強化されたデザイナは、スムーズな開発を促進します。作成した帳票は、PDF/Excel/HTML/RTFなどの多彩な形式で出力できるほか、XMLデータにも対応し、企業間のEDIにも威力を発揮します。

主な特長

操作性、柔軟性にすぐれたレポートデザイナ
VBの開発環境で、フォーム設計と同じ要領で帳票設計が行えます。開発効率を高める高性能デザイナは、一連の書式設定を1つのスタイルとして登録、設定するCSSをサポートし、文字列の外観をすばやく変更します。デザイナ上で、ページ設定やプリンタ設定ダイアログを用いることで、用紙設定などの印刷関連の指定が可能です。

ランタイムフリーのエンドユーザーデザイナ
エンドユーザー向けのデザイナを作成するコントロールを装備します。これにより、エンドユーザーが帳票の外観などを手軽に変更できます。ツールバーやメニューなどをカスタマイズして、独自のデザイナを作成することが可能です。(Professionalエディションが備える機能です。)

Webサーバーパフォーマンスの向上
WebCacheサービスにより、サーバーサイドで帳票イメージの出力結果をキャッシュし、クライアントへ直接配信できます。2度目以降の表示が高速になるだけでなく、Webサーバーの負荷を軽減します。また、キャッシュしたレポートは、破棄のタイミングや存続期間を制御できます。(Professionalエディションが備える機能です。)

機能の数々を極めたビューワ
ActiveXビューワは、複数ページの同時プレビューや文字列検索機能、レポート内のハイパーリンクの指定など充実した機能が満載です。

XMLをサポート
レポートのデザインはXML形式での保存、読み込みが可能です。独立したXMLファイルとして保存できるので、分配が容易なことに加え、メンテナンスや外部アプリケーションとの親和性にも優れています。さらにデザイナのスクリプトエディタを用いてVBScriptやJScriptを埋め込むことも可能です。データベースにおいてもXMLをサポートし、1つの帳票に、さまざまなノードを同時に出力できます。

強力なエクスポート
エクスポートフィルタにより、レポートをPDF、Excel、HTML、RTF、TEXT、TIFFに出力できます。「1-3」、「1,3,5」のような特定ページのエクスポートも可能です。また、各フィルタのイベントを利用すれば、エクスポート時の進行状況を表示できます。

主な機能

Web帳票作成の機能が充実

  • Webサーバー(IIS)側
    レポートはPDF、Excel、HTML、RTF、TEXT、RDF(ActiveReports独自のレポート形式)のいずれかの形式でバイト配列として出力できます。したがって、Webサーバーのハードディスク上に帳票イメージファイルを保存することなく、バイナリデータとして直接クライアントへ配信することが可能です。 Professionalエディションでは、IIS上でレポートの出力結果をキャッシュするWebCacheサービスと、要求のあったレポートをキャッシュから取り出しクライアントに配信するISAPI DLLを備えます。2度目以降は高速に表示されることに加えて、Webサーバーの負荷を大幅に軽減します。また、キャッシュしたレポートの破棄のタイミングや存続期間の制御も可能です。
  • クライアント(IE Windows版)側
    IEで動作する軽量なActiveXビューワは、ハイパーリンク機能によってドリルダウンHTMLと同様の動作も可能です。単一/複数ページの表示や、テキスト文字列の検索、クリップボードへのコピーなどをサポートします。また、ActivwXビューワ以外にもPDF、Excel、HTML、RTF、TEXTを表示できます。

生産性の高いデザイナ
VBとの親和性に優れたデザイナは、貼り付けたラベルなどのフォント名、サイズ、色、文字配置といった書式情報をスタイルとして登録できるCSSをサポートします。デザイナのメニューやツールバーをカスタマイズして、独自の使いやすいデザイナに変更できます。また、専用のダイアログによりデザイン時に各種設定を行うことが可能です。

  • ページ設定ダイアログ:とじしろ、見開き、余白の指定
  • プリンタ設定ダイアログ:用紙設定、印刷の向き、両面印刷(プリンタデバイスに依存)の指定

ランタイムフリーのエンドユーザーデザイナ
Professionalエディションが備えるコントロールによって、エンドユーザーの要求に応じて、デザイナのルック&フィールをカスタマイズできます。これにより、エンドユーザーは帳票の外観などを手軽に変更することが可能です。また、付属のサンプルをそのまま利用することも可能です。

XMLをサポート

  • レポート定義ファイル
    レポートのデザインはXML、DSR(ActiveReports独自のフォーマット)形式で保存、読み込みができ、分配も容易です。さらに、デザイナが提供するスクリプトエディタを用いてVBScriptやJscriptを埋め込むことで、コンパイルなしでのカスタマイズが可能です。開発時には、ActiveScriptデバッガ起動の制御で、ジャストインタイム(JIT)でデバッグできます。実行時にスクリプトで発生したエラーは、コードで制御することが可能です。
  • データベース
    データはADO、RDO、DAOに加え、XMLをサポートします。XPathにも対応し、1つの帳票にさまざまなノードのデータを出力できます。さらにデータベースだけでなく、配列やコレクションのデータもサポートし、バウンド帳票と同じくグループ化や集計を行えます。

豊富な出力形式
エクスポートフィルタを用いて、レポート単位だけでなく特定ページの保存ができます。また、バリアントバイト配列での出力により、サーバーサイドで利用することでクライアントへの送信が可能です。

対応形式と特徴

  • PDF:目次の作成や、画質の指定、ハイパーリンク、セキュリティ設定と文書情報設定
  • Excel:ワークシートやワークブックの作成、ハイパーリンク
  • HTML:HTML/MHTの出力指定、TOCやフレームに対応、ハイパーリンク
  • RTF:ハイパーリンク
  • TEXT:Unicode出力する/出力しない、出力時のページ/文字の区切り文字指定
  • TIFF:Web上で利用するRFC1314 TIFF画像に対応

ビューワを自在にカスタマイズ
デフォルトのビューワだけでなく、独自のビューワを作成できます。

  • 拡大/縮小、表示モードの切り替え
  • ページの移動
  • 見出し一覧の表示
  • 単一/複数ページのプレビュー
  • 特定のテキスト文字の検索と検索位置へのジャンプ
  • ページをクリップボードにコピーし他の文書上にペースト
  • インテリマウスのサポート
  • レポートを分割して表示できるスプリッタの制御
  • カスタムアイコンの追加
  • ルーラの表示
  • ハイパーリンクは文字や画像に対して指定でき、実行時にリンク先を変更することも可能

パワフルな表現力

  • レポート単位やグループ単位で、ページ数のカウントをサポートします。
  • レポートの出力範囲を指定するクエリストリングにユーザーの入力値をパラメータとして設定できるため、日付指定などの条件にあわせた出力が可能です。入力用のダイアログは、クエリストリングから自動的に判断、生成されるため、複雑なコーディングは不要です。
  • サブレポートを使用して帳票内に別の帳票を埋め込むことが可能です。帳票はそれぞれ異なるデータセットにアクセスでき、親レポートのデータを引き渡して、子レポート内でのデータセットアクセス時に利用できます。
  • デザイン時に、"=数量 * 単価"のようなスクリプト表現を用いた計算式を指定でき、計算が必要な帳票を簡単に作成できます。
  • グループフッタやレポートフッタの出力先を明細の直後にするか、ページ下部にするかを、プロパティ1つで指定できます。

バーコードやグラフの埋め込み
ActiveXやOLEオブジェクトの埋め込みをサポートします。専用のプロパティページを保持し直感的に指定できるBarCodeコントロールを利用して、高精度なバーコードの埋め込みも簡単です。JANや郵便物で使用されるカスタマバーコードなど多くのバーコード規格をサポートします。また、オプション製品「GrapeCity BarCode Ver.2.0J」を利用することでQRコードやPDF417の2次元バーコードを出力できます。