このページは既にアーカイブ化され、その後の更新はありません。

この製品の販売は終了しました。

Data Dynamics Reports(英語版)

レポート定義言語 (RDL) に基づくロイヤリティ フリーのレポーティング ツールキット。

MESCIUS (旧社名:GrapeCity) 社の製品
1996 年より日本国内にてComponentSourceで販売中。

i

On July 1, 2012, ComponentOne and GrapeCity joined forces, creating ComponentOne, a division of GrapeCity.
The US GrapeCity PowerTools division was renamed to ComponentOne.

Data Dynamics Reports について

レポート定義言語 (RDL) に基づくロイヤリティ フリーのレポーティング ツールキット。

Data Dynamics Reports はレポート機能を Web や Windows Forms アプリケーションに統合し、レポートを作成、変更する際に機能豊富な API を提供します。RDL が提供する基本機能の他に、Data Dynamics Reports は Master Reports、他の種類のグラフ、まとめられたリスト (bunded list) データ領域、バーコード レポート項目、書式設定されたテキスト レポート項目、データ ビジュアライザーをはじめとする各種機能を追加しています。Data Dynamics Reports を使用して作成されたドキュメントは、リスト、表、グラフ、行列、まとめられたリストをレイアウト ベースのレポートで組み合わせて使用して、データをレイアウトすることができます。ADO.NET DataSet、.NET Object、SQL Server、Oracle、OLEDB、ODBC、XML データ ソースのいずれかのデータを用いてレポートを作成することができます。

Data Dynamics Reports は、RDL に含まれる全ての機能に対応し、さらに、いくつかの拡張を実現しています:

  •  Master Reports – デベロッパーがMaster Report を用いることで、テンプレートの定義と、他のレポートからの活用を実現
  •  Additional Chart Types – RDL で定義される実装チャート・タイプに対して、Data Dynamics Reports では 10種類以上のタイプを提供:Gantt/Candlestick/Hi-Lo/Hi-Lo Open-Close/Kagi/Renko/Three-Line-Break/Point and Figure/Pyramid/Funnel。さらに、標準への追加として、Column/Bar/Area/Line/Scatter/Bubble などのチャート・タイプを提供
  •  Banded List data region – 標準的なデータ領域を用いてマルチ・グループのレベルを得るための方法は、膨大なリストのネスティングもしくはテーブル領域の利用だけであり、それらの欠点は顕著。 これらのリストを用いる作業は難しくなり、また、テーブルの場合はカラムが存在しないケースでの配置が困難。 それに対して、Banded List を加えることで、データのグループ化を容易にし、レポートの自由な配置に対応可能。 レポート作者による、Banded List の利用が可能であり、また、Access や ActiveReports、Crystal のインポート・ユーティリティーからの利用にも対応
  •  Barcode Report Item – 取り込まれている Barcode レポート・アイテムにより、Code39/UPC/PostNET/JapanesePostal といったポピュラーなバーコード・シンボルから、23 種類をサポート
  •  Formatted Text Report Item – レポート作者が構成する、XHTML + CSS のレポート内への取り込みを、フォーマットされたテキスト・レポート・アイテムを用いて実現
  •  Themes – レポートで用いられる、カラー・セット/2つのフォント・セット/共通イメージのパッケージなどを、テーマを用いて容易に定義。さらに、テーマ・ファイル・フォーマットは簡潔であり、新規テーマの作成や、既存テーマの置き換えにも容易に対応
  •  Data Visualizers – データ表現の直感性を高めるために、データ・バー/カラー・スケール/アイコン・セット/レンジ・バーなどの利用が可能

単なるエクスポートを凌駕するレンダリング表現により、レポートの基本的なレイアウトを用いた、拡張レポートの作成が可能です。 つまり、それぞれのレポート・アイテムの作成は、レンダリング表現を活用する方式で実現されていきます。 利用可能な拡張表現は以下のとおりです:

  •  Image – イメージ・レンダリングの拡張による、レポートの取得とイメージへの変換に対応。EMF/JPEG/GIF/BMP/TIFF/PNGの各フォーマットをサポート
  •  HTML – HTML レンダリングの拡張による、XHTML 1.1 + CSS 2.1フォーマットを用いたレポート・レンダリングに対応。オフライン参照やメールに対応するために、インタラクティブ・モードに加えてディスコネクト・モードをサポート
  •  Word – Word レンダリング拡張を取り込むことで、他のコンポーネントを必要とすることなく、ビュワーから Word ドキュメント・フォーマットへ向けた、レポートのダイレクトなエクスポートを実現
  •  PDF – PDFレンダリング拡張による、PDFバージョンのレポート出力に対応。 PDFの最新バージョンで提供される、暗号化とパスワードのオプションもサポート
  •  XML - XML レンダリング拡張により、レポート・コンテンツの動的な取得と、XML フォーマットでの出力に対応。それぞれのレポート・アイテムにおける Data Output スマート・パネル上で、参照可能なプロパティをレポート作者が修正することで、XML の構成方式の制御に対応

Data Dynamics Reports には、個別のアプリケーションと共に出荷が可能な、いくつかのコントロールが含まれます:

  •  Viewer for Windows Forms – アプリケーションにおいて、レポート参照を実現するための、Windows Forms ビュワー
  •  Viewer for ASP.NET – ASP.NETアプリケーションにおいて、レポート参照を実現するための、Web Forms ビュワー
  •  User Designer – Windows Forms アプリケーションにおいて、エンド・ユーザーによるレポート・デザインを実現するための、デザイナー・コントロール

Data Dynamics Reports は、ActiveReports for .NET を置き換えるものではありません。 Data Dynamics Reports を開発した背景には、最も基本的なレポートを作成するための、コード記述を必要としないレポーティング・プロダクトの開発という目的があります。

Data Dynamics Reports Active Reports for .NET の主要な相違点は? 簡潔に言うと、Data Dynamics Reports は、多数のデータソースとデータセット、そして数種類のデータ領域をサポートします。 さらに、プロパティの設定のために、VB.NET 表現をサポートします。 これらの表現は、レポート生成の全体的なプロセスをコントロールし、ActiveReports for .NET から発火されるイベント・ハンドラを置き換えます。

Expressions – ActiveReports for .NET を用いて、TextBox カラーの値をランタイムに変更する場合、以下のようなイベント・ハンドラを記述する必要があります:

private void detail_Format(object sender, EventArgs e)
{
if ( ( (double) textbox.Value) < 0.0 ) {
textbox.ForeColor = Color.Red;
}
else {
textbox.ForeColor = Color.Black;
}
}

Data Dynamics Reports を利用すると、必要な値のリターンが生じたときに、インラインの VB.NET コードにより、その表現を置き換えることができます。これまでのイベント・ハンドラの表記は、以下のように置き換えられます:

=IIF( Fields!field.Value < 0, “Red”, “Black” )

Multiple Data Sources/Data Sets – それぞれのレポートは、多数のデータソースおよびデータセットとの連携を取り込んでいます。 データ領域と、その子供は、単一のデータセットだけと連携を持つことが可能です。 データ領域内で多数のデータセットが必要とされる場合には、2番目のデータセットにリンクするために、サブ・レポートを利用することも可能です。 ただし、大半のケースにおいて、2セットのデータと連携する、データセットが使われることになります。

Drilldown – Data Dynamics Reports は、レポートの作者が設定した条件に基づいて、必要に応じたデータの隠蔽/開示を実現する、本格的なドリルダウンをサポートします。 そのための、すべての処理は、レポート・アイテムを隠蔽モードに設定した後に、レポート内のテキストボックスやイメージの名称に、ToggleItem プロパティをセットすることで完了します。

Data Regions – データ領域は、必要に応じて出力として操作されるデータを、各種のレポート・アイテムにより、セットするための方式を提供します。 リストデータ領域では、この領域自体の出力が、グループとして表現されるユニークなセット、あるいはデータセットのデータ列に向けて、一度に実行されます。 この一括での処理は、ActiveReports for .NET におけるレポート処理方式に非常に類似しています。 チャートデータ領域は、ActiveReports で用いられるテクノロジーを含みますが、Data Dynamics Reports のデータのセットと表現に関する考え方と、協調するように更新されています。

Nested Data Regions – ActiveReports for .NET において、レポート上の各セクションにチャートを加えることが可能ですが、データ領域のネスティングについては制約があります。 Data Dynamics Reports の場合は、データがグループ化されている限り、レポート・アイテムを取り込むデータ領域において、データ領域を加えることが可能です。 このデータ領域をネストする能力により、サブ・レポートの再ソートという追加プロセスによるオーバーヘッドを、レポートの作者が回避できるようになります。 リストデータ領域内に他のデータ領域をネストする方式が、細かなグループ・セットを持つときには、標準的な用法となります。 このセットアップを実施することで、要約データが外側のリストに出力される際に、詳細データが内側のリストに取り込まれていきます。 もう1つの用法は、マトリクス・データ領域のグルーピング概念を利用することです。 それにより、レポートの作者は、チャート/テーブル/リストによる、マトリクス化された表示を実現できます。

Matrix (Crosstab) – Data Dynamics Reports のマトリクス・データ領域は、クロスタブもしくはピボット・テーブルとも呼ばれる、優れた特徴も提供します。 このデータ領域は、データセットにおけるフィールド値の明確なセットに対して、Column/Row を加えたグリッドにより構成されます。 複数の方式と表示形態でデータをグループ化するという、データ表現における共通の命題を、多くのプロダクトが有しています。 マトリクスにおける個々のColumn/Rowも、オプションとしてサブトータルのColumn/Rowを持つことが可能です。 データセルにおける同一の表現を集約することで、また、グループに全データを取り込むためにスコープを拡大することで、この手法は具体化されます。

Table – Data Dynamics Reports は、テーブル・データ領域を提供することで、グリッド・フォーマット内のレポート・アイテムに関する、位置とサイズを決定するための操作を単純化します。 さらに、デザイナーを用いることで、テーブル上のグリッド・ラインの設定が容易になります。

質問 Data Dynamics Reports ActiveReports for .NET 3.0 における主要な相違点は?

解答: ActiveReports for .NET は、複雑なレポートを容易に作成するための自由度をデベロッパーに与える、柔軟なオブジェクト・モデルの提供にフォーカスしています。 それに対して、Data Dynamics Reports は、インテリジェンスなビジネス・アプリケーションの機能としての、レポートをターゲットにしています。

Data Dynamics Reports は、レポートの背景にあるコードを低減するために、また、レポート・アイテムのプロパティ値の評価を、Visual Basic .NET 表現を用いて置き換えるためにデザインされています。 その一方で、ActiveReports for .NET は、レポートのランタイム・カスタマイズを達成するために、イベントを重視したデベロッパー指向のシステムとして構成されています。

Data Dynamics Reports とActiveReports for .NET は、どちらも WebForms レポート・プレビュー・コントロールを含みますが、ActiveReports 場合は HTML と CSS の仲介に替えて、レポートをグラフィカルにレンダリングする ActiveX ベースのビュワーを取り込みます。 どちらの製品も、Windows Forms レポート・プレビュー・コントロールと、エンドユーザー・デザイナー・コンポーネントを含みます。 Data Dynamics Reports は、レポートの参照と作成のための、構築済みアプリケーションと共に提供されます。

Data Dynamics Reports は、個別のデータ領域をサポートします。 ActiveReports for .NET は、ひとつの固まりの中にレポートを生成し、その固まりが、レポートの特定部分にデータを表示します。 Data Dynamics Reports は Banded List と呼ばれるデータ領域をサポートし、また、Table/Chart/Matrix (crosstab)/List データ領域をサポートします。

Data Dynamics Reports だけに含まれる機能

  •  コード記述量の低減(コード・ビハインド・イベントを廃し、VB.NET 記述を利用)
  •  データ・ビュジュアライズ機能
  •  レポートのドリルダウン
  •  マトリクス(クロスタブ)
  •  FormattedText レポート・アイテムによる、XHTML/CSS コンテンツの表示
  •  単一のレポート内における、多数のDatasets と Data Sources への対応
  •  構築済みの、レポート・ビュワーとデザイナー・アプリケーションの提供
  •  先進的なアグリゲーション機能の実現
  •  子レポートのテンプレートとして機能する、マスター・レポートの提供
  •  ひとつのロケーションにおいて、共通のStyle/Color/Image設定を実現するテーマ
  •  MS Word レンダリングの拡張
  •  Image Rendering の拡張による、BMP/EMF/GIF/JPEG/TIFF/PNG フォーマットを用いたレポート・レンダリング
  •  レイアウト・ベースのレポート

ActiveReports for .NET だけに含まれる機能

  •  ランタイムでのカスタマイズを、コード・ビハインドとイベント・システムにより達成
  •  AxctiveX レポート・ビュワー
  •  OLE Object と Windows Forms Control の、レポートでの利用を実現
  •  各種データソースへの、ランタイムでのバインドを実現するアンバインド・モード
  •  柔軟なオブジェクト・モデル
  •  RTF コンテント
  •  Excel 形式でのエクスポート
  •  RTF 形式でのエクスポート
  •  プレイン・テキストでのエクスポート
  •  グラフィック・キャンバスに基づくエクスポート

2つの製品に含まれる、Data Dynamics の共通機能:

  •  広く用いられるチャート・タイプに加えて、各種の金融チャート・タイプを追加
  •  すべての一般的なシンボルを、サポートするバーコード
  •  PDF形式でのエクスポート (レンダリングの拡張)
  •  HTML形式でのエクスポート(レンダリングの拡張)
  •  ロイヤリティ・フリーのデベロッパー・ライセンス

質問 Data Dynamics Reports Microsoft SQL Server Reporting Services 2005 の相違点は?

解答: どちらの製品も、Report Definition Language (RDL) 2005 仕様を実装していますが、以下の相違点があります:

Data Dynamics Reports は、いくつかの SSRS には無い機能を導入しています。

  •  Master Reports – ASP.NET の Master Pages に類似したデザインを実現。 レポートのライブ・テンプレート指定により、レポート・アイテム/データ・ソース/データ・セット/レポート・テーマ/レポート・パラメータなどの共通セットを提供
  •  Report Themes – カラー/フォント/イメージのセットを提供することで、レポート作者による一貫した表示形態を容易に実現
  •  Data Visualizers – 個別の値参照をユーザーに強いることなく、データのセットに基づいたグラフィック表示を実現。 レンジの値に基づいた、カラー・スケールによるカラー選択。 データバーとレンジバーの長さを値で操作する、レクタングル形式によるデータ表示。 オプションである、プログレス・インディケータの使用も可能。5 種類のイメージで構成されるアイコン・セットの中から、レポートが表示アイコンを選ぶことで、データ・ステータスを表現
  •  FormattedText Report Item XHTML と CSS のレンダリングに、レポート内で対応
  •  Barcode Report Item: 20種類以上の、一般的なバーコード・タイプをサポート
  •  Banded List data region:拡張されたグルーピングをサポートすることで、レポート作者に対して、リスト・データの配置に関する自由度を提供
  •  Enhanced chart control:SSRSでは提供されない、追加チャート・タイプの利用
  •  Enhanced PDF support: ビルトインの、セキュリティ・オプションおよび、フォント・エンベディング、フォント・サブセッティングを利用
  •  開発者のサポート
    • Report API を利用することで、ビュワーやデザイナーのコントロールを必要とせずに、プログラミングによるレポートの作成とレンダリングに対応
    • Designer コントロールにより、Visual Studio 2005 IDE と同じデザインを用いた、エンドユーザーによるレポート作成に対応
    • Viewer コントロールによる、Data Dynamics Reports のフル機能の実現。サポートされる各種データ・ソースへの接続および、各種のカスタム・レポート・アイテムの利用、カスタムなレンダリング拡張などに対応

質問: Data Dynamics Reports がサポートする、Report Definition Language とは?

RDL 2005 仕様で要求される、いくつかの特質は、以下の項目を含みます:

  •  テーブル/チャート/リスト/マトリクスの、各データ領域
  •  グルーピング/セッティング/フィルタリングのサポート
  •  マルチのデータソース/データセットの、レポート内での利用
  •  テキスト・ボックス/イメージ/レクタングル/ラインなどのレポートアイテムに対応

RDL 2005 仕様を実装している製品は、Data Dynamics Reports と Microsoft SQL Server Reporting Services の2つだけです。

質問: Does Data Dynamics Reports はMicrosoft SQL Server Reporting Services を必要としますか?

解答:  不要です。 Data Dynamics Reports は、Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS) の上に構築されているわけではありません。Data Dynamics Reports は、独自のレポート・エンジンや、API、ビュワー、デザイナー・コントロールなどを含む、自己完結型のレポーティング・ライブラリとして構成されています。Data Dynamics Reports は、SSRS が生成する RDL ファイルを読み込み、実行することが可能です。 その理由は、対象となるファイルがRDL フォーマットにしたがい、それにより、両者間のコネクションが成立するためです。