Clone of Delphi(日本語版)10.3.2 Rio

Released: Jul 23, 2019

10.3.2 Rio での更新項目

機能

  • Delphi macOS 64 ビット:Delphi に対する macOS 64 ビット アプリケーション サポートが 10.3.2 で新たに追加されました。
    • macOS 64 ビット プラットフォーム用の新しい Delphi コンパイラ。LLVM コンパイラ インフラストラクチャを基盤とし、他のすべての Delphi デスクトップやサーバー プラットフォーム(macOS、Windows、Linux)と同様、非 ARC モデルです。
    • 拡張可能な RTL サポート。コア ファイル システム アクセス、プラットフォーム インテグレーション、メモリおよびスレッド管理だけでなく、HTTP および REST クライアント ライブラリ、並列プログラム ライブラリなども含んでいます。
    • 以前は macOS 32 ビット プラットフォームで利用可能だった FireMonkey ライブラリおよびすべての FireMonkey コントロールを完全サポート。
    • データベース RTL および FireDAC クライアント アクセス ライブラリのサポート。以前は macOS 32 ビット プラットフォームで利用可能だったのと同じデータベースをサポートします。
    • macOS プラットフォームに対する FMX サポートの向上。64 ビットおよび 32 ビット両方のアプリケーションにて。
    • Delphi macOS 64 ビットの InterBase サポート。組み込み InterBase(IBLite および IBToGo)で、macOS 64 ビットが対象となります。
  • RAD サーバー ウィザードおよび配置の向上
    • RAD サーバー ウィザードにおける機能強化(FireDAC データベース自動マッピングと API ドキュメント)
    • RAD サーバーにおける Android Firebase プッシュ通知サポート
    • 新しい RAD サーバー管理コンソールとその設定エディタおよび統合 REST デバッガ
    • Swagger API ドキュメントの向上(カスタム API の自動ドキュメント化)および Swagger-UI に対するサポート
    • スタートアップ エラー メッセージの向上、エラー ログの内容の充実、また、デプロイ プロセスはシンプルに
    • Linux および Windows のサーバーのためのデプロイメント インストーラ(GetIt より入手可能)
  • RAD Studio 10.3.2 には、Android Firebase プッシュ通知サポートに対する次の更新と強化が含まれています:
    • 10.3.1 に対して配布された FireBase パッチは、10.3.2 製品リリースに一部分として含まれており、すべてのファイルは、Android プラットフォーム インストール ファイルの一部となっています。
    • すべての通知アイコンの向上
    • Firebase バージョンのサポート要件に一致するための、Google Play サービスおよび Map の更新。
    • Firebase は、Google クラウド メッセージ(Google によって廃止予定)に代わるものです。
  • Delphi Linux クライアント アプリケーションのサポート
    • FireMonkey Linux は、Linux 向け GUI アプリケーションを作成する機能を提供しており、これは、RAD Studio (Delphi エディション)の FireMonkey クロスプラットフォーム フレームワークを拡張したものです。
    • すぐ使用できるユーザー インターフェイス スタイルが複数含まれています。
    • FMX コンポーネント(グリッド、ウィジェットなど)の多くは、Linux クライアント上でもシームレスに動作します。
    • Live Bindings などやその他数多くの、RAD Studio の革新的な機能を、Linux クライアント アプリケーション内で利用することができます。
    • Enterprise および Architect エディションのユーザーは、GetIt 経由で利用可能
  • ランタイム ライブラリのパフォーマンス
    • FireMonkey スタイルのパフォーマンスの最適化
    • VCL DFM ファイル読み込みの最適化
    • さまざまな変換パフォーマンス
  • VCL の品質向上:50 を超える VCL のユーザーから報告された問題を修正することによって、VCL 品質が大きく向上しました。
    • ComboBox、MainMenu and PopupMenu、TreeView、StatusBar、PageControl、Button、DateTimePicker など多くのコンポーネントにおける改善。
    • 追加された高 DPI およびスケーリングの改良
    • フォーム、フレーム、描画およびスタイリング プリミティブにおける改良
  • iOS
    • 表示ステータス バーなど iOS における全画面モードの改善
  • IDE
    • 数多くの IDE の品質向上。特に、IDE のサイズ変更、移動におけるもの。
    • ユニット キャッシュを介した、大規模プロジェクトのためのソース コード ファイル アクセスの最適化。特に、リモート デバイスに存在する場合。この機能は [ツール|オプション...|IDE|コンパイルと実行|ユニットとディレクトリ キャッシュを有効にする] にある新しい IDE オプションで制御でき、デフォルトでは有効になっています。
    • すべてのプラットフォームを対象とした IDE での Delphi のバックグラウンド コンパイル。
    • フォームの読み込みにおけるパフォーマンス向上。
    • UI および UX の大きな品質向上。IDE のツールバー、タイトル バーおよび検索、オプション ダイアログでのスクロール、デバッグ開始時のレイアウト切り替え、フリッカー、以前はテーマなしだったものがテーマありになった要素、ガイド ツアーなど、数多くの問題が含まれています。
    • より高速になったファイル検索オペレーション。
    • オプション ダイアログでの IDE のスタイル選択ができなくなりました。カスタム VCL スタイルは、レジストリ キーにて選択することができます。
  • FireMonkey
    • 32 ビットおよび 64 ビットでの macOS の品質向上。
    • iOS でのプッシュ通知の向上および Android でのローカル通知。
    • Android での通知アイコンの改良。
    • Android での TEdit の改良。
    • 以前のバージョンの Android での機能向上。
    • Android および Windows での TMediaPlayer の品質。
    • macOS 64 ビット アプリケーションのアプリケーション メニューにおいて、システム メニュー項目(サービス、非表示、他を非表示、終了など)は、自動的に追加されるようになりました。これは macOS 32 ビットと差による変更で、32 ビットではシステム メニューは開発者が追加しなければなりません。
  • FireDAC とデータベース
    • Microsoft SQL の向上。ストアド プロシージャの呼び出しを含む。
    • マスタ/詳細関係のクリーンアップ。
    • Oracle CHAR パラメータ。
  • Web クライアント
    • 証明書および認証を処理するための THTTPClient の追加ランタイム プロパティ(PreemptiveAuthentication、AutomaticDecompression、SecureFailureReasons)、および HTTP and SOAP クライアントのための新しい TCertificate プロパティ(CertName と SerialNum)。
    • JSON シリアライゼーション互換性(10.2 との DataSnap JSON 互換性を提供)。
    • REST クライアント ライブラリの品質向上。