Delphi(日本語版)11.1 Alexandria
Released: Mar 23, 2022
11.1 Alexandria での更新項目
機能
- IDEのの新機能と改善:11.1では、RAD Studio IDEのさらなる機能強化/機能改善を主なフォーカスポイントとしています。
- High DPIサポートとリモートデスクトップアクセス機能の更なる改善
- High DPI対応のFireMonkeyデザイナ、VCLスタイル対応/High DPI対応のVCLデザイナの改善
- 11.1の新しいウェルカムページでは、背景画像を提供し、新しい Open Tools API を使用してカスタムフレームの追加をサポート
- GetItパッケージマネージャの機能強化(画像のキャッシュ、VCLのTControlListコンポーネントをベースにしたUI実装の再構築など)
- メッセージビューでは、コンパイラのエラー、メッセージ、ヒントに異なる色を使用し、問題個所をより適切に強調表示できるようになりました。(色はカスタマイズ可能)
- 新規アイテム ダイアログは、各アイテムが対応しているプラットフォームをわかりやすく表示
- コンパイル ダイアログには、現在のコンパイル設定で使用しているプラットフォームとビルド構成が表示
- Delphi/C++BuilderのCode Insightの強化:RAD Studio 11.1のもう一つの重要な品質改善のフォーカスポイントとして、DelphiとC++の両言語のCode Insightの改善があります。
- C++言語のCode Insightの実装は、 LSP(Language Server Protocolアーキテクチャとcqueryをベースにしており、品質とパフォーマンスの面で改善
- Delphi LSPエンジンもパフォーマンスが大幅に向上し、多くのプロジェクトでError Insightの読み込み/更新時間が5~30倍高速化
- コンパイラとデバッガ:各プラットフォーム向けのDelphiおよびC++コンパイラは、安定性とパフォーマンスの点で改善されました。
- DelphiおよびC++BuilderのWindowsコンパイラは、ASLR、DEP/NX、および TSAWAREプラットフォームのセキュリティ設定を追加でサポート
- RTL、UI、データベースライブラリ:11.1では、DelphiのRTLのコア部分にいくつかの最適化と品質向上
- VCLの機能強化では、TTreeView、TRichEdit、TEdgeBrowser、TLabelledEdit、TNumberBoxなどの改善、フリッカー対応とダブルバッファリング、VCL HighDPIとスケーリングなどの改善
- Windows App SDK(すでにWebView 2とMSIXを含む)のサポートをするため、DelphiでWinUI 3ライブラリを使用するためのデモをGetItパッケージマネージャ経由で提供
- FireMonkeyでは、TListViewの品質改善、Android SDKの統合、TWebBrowser、Windows向けHigh DPI関連の問題、パフォーマンスといった領域で改善
- FireDACでは、構造ビューの統合、MariaDB 10.6、SQLite SEE、Firebird 4の新しいデータ型サポートなどを追加
- RAD Studio 11.1では、DataSnapの品質改善やAndroid向けWebBrokerアプリケーションデプロイ機能の改善
- RAD Serverでは、ログのハンドリング、バックアップ管理、データベース検証などのSysAdminエンドポイントのほか、RSLite向けデプロイ機能の統合
- 大幅な品質改善と数多くのバグ修正: このリリースには、Quality Portalサイトで報告された632のバグの修正が含まれるほか、お客様から寄せられた30の機能リクエストに対応しています。
- AWS、Pythonとの統合:
- 11 Alexandriaのリリースより、Enterprise / Architectユーザーは、Delphi向けの新しいAWS SDKプレビュー(Apperceptからライセンス提供)が入手可能
- Python開発者は、無料でPython向けDelphi UIライブラリをダウンロードできるほか、RAD Studioアプリケーションで、Pythonライブラリを利用可能