RAD Studio (日本語版) について

Windows、Mac、Linux、モバイル、IoT向けネイティブアプリケーション開発を実現。

RAD Studioは、クラウドサービスや主要なデータベース、広範なIoTデバイスとの接続性を提供するクロスプラットフォームネイティブアプリケーション開発環境です。最新のWindows 11に対応したモダンなUIを構築できるVCLコントロール、デスクトップおよびモバイル向けクロス開発を可能にするFireMonkeyフレームワークがコンポーネントによるビジュアル開発を実現します。学習の容易なObject Pascal(Delphi)と強力かつモダンなC++言語を選択可能。多様なプラットフォーム向け開発で5倍の生産性を発揮します。Windowsストアアプリの構築にも対応。真のネイティブクロス開発を実現したRAD Studioを用いれば、アプリケーションパフォーマンスを犠牲にすることなく、単一コードからマルチプラットフォームサポートが可能になります。

RAD Studio の概要

アイデアをすばやくカタチに!コンポーネントによるビジュアル開発
RAD Studio の開発の基本はコンポーネントのドラッグ&ドロップ。数100種類の豊富なコンポーネントを用いることで、ビジュアル操作によってUIを設計し、僅かなコードで高性能なネイティブアプリケーションを構築できます。その生産性は、通常のコードベースの開発の5倍。しかも、Windows、Mac、iOS、Androidのマルチプラットフォームをサポートしているので、その効果は最大20倍になります。

Windows 10の新潮流をキャッチアップ
Windows 10は、これまでのWindowsリリースの中でも最も注目されており、数年以内に10億デバイスに搭載されると予想されています。そして今こそが、この最新OSのサポートを開始する絶好機です。RAD Studio は、Windows 10を強力にサポートしており、迅速かつ容易にこれらの新機能を活用できます。新しいVCLユーザーインターフェイスコントロール、WinRTおよびUWP(Universal Windows Platform)コンポーネント/APIを搭載。Windows 10通知、コントラクトなどのサービスを容易に利用できます。

デスクトップとモバイルのUIを一度に設計!ネイティブUIコントロールも搭載
RAD Studio に搭載されたFireUIマルチデバイスデザイナとクロスプラットフォームUIフレームワークを用いれば、単一のコードから真のマルチデバイスネイティブアプリケーションを構築できます。多くのツールでは、ネイティブクロス開発を実現していても、UIの設計については、プラットフォームごとに別々に作成しなければならず、効率的ではありません。

RAD Studio なら、開発者は、マスターフォームに対してモバイル、タブレット、デスクトップで共通のUI設計を行うことができます。各デバイスごとの最適化は、このマスターフォームを継承した特定デバイス向けのフォームに対して行うだけなので、多様なデバイス向けの画面設計を劇的に効率化できます。

マルチデバイス対応のコンポーネントフレームワークFireMonkeyでは、GPUネイティブのレンダリングにより、各プラットフォーム向けのUIコントロールを実装しています。しかし、状況によっては、OSネイティブのコントロールを使いたい場合があります。FireMonkeyには、ControlTypeと呼ばれるプロパティがあり、これによりGPUネイティブのレンダリング(Styled)とOSネイティブ(Platform)のコントロールの切り替えができます。他のデバイ ス向けの実装のために追加の労力をかけることなく、OSネイティブの性能を享受できるのは、エンバカデロのツールだけです。

Windowsおよびモバイル向けC++コンパイラがCLANGベースでアップデート
C++Builder には、Windows 10(32-bitおよび64-bit)、モバイル(iOSおよびAndroid)向けのC++標準のコンパイラが搭載されています。このコンパイラは、Windowsおよびクロスプラットフォーム開発を迅速に行うためのRAD拡張が施されており、C++11言語標準のサポート、モバイル向けのARC(Automatic Reference Counting)ベースのメモリ管理機能などを搭載し、Windows向けVCLとクロスプラットフォーム向けのFireMonkey双方のフレームワークと緊密に統合しています。C++Builder は、業界標準のC++によるモバイルおよびデスクトップ向け開発を推進できる強力なツールであり、Java、Objective-C、C#、Xcode、Xamarin、Visual Studioなど、他の言語、他の開発環境からマルチデバイス開発に取り組む方に最適な環境です。

広範なデータベース、クラウド、BaaSへの接続性を提供
RAD Studio は、多様な接続性をサポートしています。Enterprise版以上にフル機能が搭載されているFireDACは、InterBase、SQLite、MySQL、SQL Server、Oracle、PostgreSQL、DB2、SQL Anywhere、Advantage DB、Firebird、Access、Informix、Teradata、MongoDBなど広範なデータベースにコンポーネントベースの共通のアクセス方法を提供します。また、任意のRESTサービスへのアクセスもサポート。JSONやBSONデータも効率的に処理できます。さらに、Kinvey、Parse、App42といったBaaS(Back-end as a Service)へのアクセスにも対応しています。

IDEの利用可能メモリサイズを大幅に拡大し、大規模プロジェクトを処理可能に
プロジェクト管理およびビルドシステムで扱えるプロジェクトのサイズが2倍になったことにより、大幅な安定性向上とパフォーマンス改善につながりました。IDEにおける、プロジェクト、ファイル、ビルド管理の扱いを大幅に改善し、利用可能なメモリを劇的に増加させるべく再設計しました。これにより、 開発者は、より安定性があり、利用可能なプロジェクトサイズがより拡大した、ハイパフォーマンスな開発環境を利用可能になりました。数百万行もあるような大規模なプロジェクトのコードのビルドに際しても、パフォーマンス、安定性が得られ、より高いレベルの生産性を享受できます。

生産性強化機能をIDEに統合
RAD Studio 10では、前バージョンで新たに搭載された生産性強化機能をIDEに完全統合しました。 強力な支援機能が、日々の開発作業をサポート。プロジェクト統計、クリップボード履歴、マルチペーストサポート、括弧のマッチング、実行フローコントロールのハイライト、構造のハイライト、コードナビゲーションツールバー、スマートキーなど、豊富な機能を活用して開発生産性を高めることができます。

  • プロジェクト統計情報
  • クリップボード履歴
  • マルチペーストサポート
  • モードレスおよびコンテキスト依存のリファクタリング
  • ブックマークのスタック
  • 括弧のマッチング
  • 実行フローコントロールのハイライト
  • 構造のハイライト
  • コードナビゲーションツールバー
  • スマートキー
  • コード品質分析機能

IoTを活用したアプリケーションソリューションを構築可能
RAD Studio を用いれば、IoT (Internet of Things) を活用した革新的なソリューションを構築できます。既存のデスクトップアプリケーションやモバイルアプリケーションに、デバイスやセンサーと通信する機能を搭載し、企業のバックエンドデータ、クラウドサービスなどと容易に連携することができます。

EMS(Enterprise Mobility Services)により企業システムをモバイル対応に
EMS(Enterprise Mobility Service)は、データアクセスモジュールやカスタムAPIをホストできるミドルウェアサーバー機能です。EMSは、REST HTTP呼び出しやJSONデータ型を含むオープンかつ業界標準の技術をベースにしており、多様なクライアントからのアクセスに対応します。また、暗号化可能なSQLデータストア機能を搭載しているのに加え、主要なSQLデータベースにもアクセスできます。ユーザー管理機能、認証機能、分析機能も搭載しており、モバイルおよびデスクトップアプリ向けのバックエンドサービスの構築に役立ちます。EMSは、スケーラブルかつセキュアなステートレスRESTサービスを提供するミドルウェアソリューションです。既存のVCLアプリケーションとマルチデバイスアプリケーションの接続にも有効です。EMSには、iOSおよびAndroid向けにプッシュ通知機能を提供できるプッシュ通知サーバー機能も搭載しています。モバイル向けに企業のバックエンドシステムと接続する中間サーバー構築にEMSは最適なソリューションです。

アナリティクス機能により、開発したアプリがどのように使われているかを分析可能に
エンドユーザーが開発したアプリケーションをどのように使っているかを理解すること は、どこに開発を注力すればいいかを知る上でも重要です。AppAnalyticsを用いれば、RAD Studioによって開発したアプリケーションを、ユーザーがどのように操作しているかをビジュアルに表示することができます。デスクトップ、モバイル、サー バーサイドのカスタムAPIに至るまで、多様なアプリケーションを分析可能。アプリケーション開発の指針を得ることができます。