RAD Studio(日本語版)12.3 Athens
Released: Mar 13, 2025
12.3 Athens での更新項目
機能
- Smart CodeInsight:コーディングにAIのパワーを活用:新たにAIプラグインのオープンアーキテクチャを導入し、OpenAI、Gemini、Claude、Ollamaをサポート。Smart CodeInsightを用いれば、ユーザーはAIの使用方法を決定でき、公開されているREST APIを呼び出す独自の機能を持った追加のプラグインを作成することもできます。RAD Studio 12.3ではチャットエクスペリエンスの強化にフォーカスし、そのUIに拡張機能を追加。チャットウィンドウでMarkdownをサポートしたほか、Smart CodeInsightの設定ダイアログで、AIエンジンから取得された使用可能なモデルリストを提供します(RAD Studio)
- 64-bitバージョンのDelphi Windowsコンパイラ:RAD Studio 12.3には、64-bitバイナリバージョンのDelphi Win32およびWin64コンパイラが搭載されています。これにより、64-bitの広大なメモリ空間を利用して、単一の実行形式でより巨大なアプリケーションをビルドできるようになります。この機能は、12.2では、Enterprise版およびArchitects版のみで提供されていたものですが、12.3からはすべての有償版のエディションで提供されます。(Delphiのみ)
- 最新のClangベースC++コンパイラ/ツールチェイン:Win64向けClangベースのC++コンパイラを強化。12.2では、ランタイムパッケージの使用と生成、すべてのRAD Studioコンポーネントパッケージのサポート、CPUの並列実行による驚異的なコンパイルパフォーマンスを実現するバッチコンパイルなど、新しいC++ツールチェインの大幅な機能強化を施しています。新リリースでは、最新の命令セットの公式サポートや、さらなるコンパイラパフォーマンスの向上など、より一層の品質改善といくつかの機能強化が加えられています。(C++Builderのみ)
- WebStencilsテンプレートライブラリ:WebStencilsは、WebBrokerおよびRAD Serverテクノロジーに対するHTMLファイルのサーバーサイドのスクリプトベースの統合/処理を実現します。RAD Studioのサーバサイドアプリケーションから提供されるデータを活用した、モダンなWebサイトの構築が可能となり、HTMXの基盤としても利用できます。12.3では、ネストされたデータセット内のネストされたオブジェクトとサブテーブルへのアクセスも可能となったほか、UTF8文字の処理も改善されています。(RAD Studio)
- 64-bit IDE「初期リリース」を提供開始:RAD Studio 12.3では、64-bit IDEの初期リリースの提供を開始しました。この初期リリースは、利用可能な機能に制限があり、ターゲットプラットフォームは64-bit Windowsのみのサポートですが、広大なメモリ空間を利用でき大規模なプロジェクトのビルドに有効です。また、64-bitクライアントドライバーしか提供されていないデータベースの設計時アクセスも可能に。LLDBベースの新しいネイティブDelphiデバッガーも提供されます。64-bit IDEの初期リリースは、従来の32-bit IDEと併せてインストールされ、開発者は、どちらか一方を使用するか、両方を同時に使用することができます。
- ※64-bit IDEは初期リリースであるため、32-bit IDEと機能的にはまだ同一ではありません。サポートプラットフォームは、Win64のみです。Visual Assist for C++、タイプライブラリ サポート、Delphi向けのリファクタリング/メトリック、機能マネージャとGetItパッケージメニューもサポートされていません。
- 最新のOSプラットフォームバージョンに対応:Delphi 12.3では、iOS 18、macOS 14 Sonoma、Android 15をオフィシャルサポート。Delphi 12.2 / 12.3では、Ubuntu 24 LTSにも対応しています。また、Delphi / C++Builderの双方でWindows 11とWindows Server 2022をサポート。Delphiコンパイラは、Android API Level 35とmacOS Mシリーズのプロセッサにも対応しています。
- FireDACとデータベースサポート:TFDTableコンポーネントを用いたSQLクエリーのフィルタリング改善、refindユーティリティによるIBXからFireDACへの移行サポートを追加。また、64-bit IDEで64-bitドライバーによるアクセスの設計時サポートも追加されています。RAD Studio 12.3では、Microsoft SQL Server 2022、MongoDB 8.0まで、MySQL 8.4とOracle DRCPを正式サポートしています。(RAD Studio)
- Delphi LSPとCodeInsight:CodeInsight機能の基盤として機能するDelphi LSPエンジンは、品質と安定性の面でさらに拡張され、LSPでコードを解析する際のコンパイラによる処理方式に改善が加えられています。さらに、32-bit IDEと64-bit IDEの双方で、Windowsターゲット向けの64-bitバージョンのDelphi LSPエンジンを使用できるようになったことで、メモリ制限なく、大規模なコードベースの適切なサポートが可能になりました。12.3では、この64-bitバージョンのエンジンを、Professional版を含むすべての有償エディションで利用可能になりました(Delphiのみ)
- Android API Level 35をサポート:RAD Studio 12.3では、2025年8月からのGoogle Play Storeアプリの必須要件となる最新のAndroid API Level 35をサポートします。新しいAPIレベルのサポートに加え、複数のテクノロジーサポートが含まれ、新しいNDKターゲット、16 KBページサイズのサポート、新しいプロビジョニングオプションと権限などにも対応しています(Delphiのみ)
- Delphi RTL, VCL, and FireMonkey Quality:コアのDelphi RTLと、VCL / FireMonkey UIライブラリの双方で数多くの改善を実施。VCLでは、VCLスタイルに関連する品質改善、VCLコントロールにおけるHigh DPIサポートの改善、その他の一般的なUI品質の改善、TImageCollectionエディターの機能強化などが加えられています。FireMonkeyでは、VCLスタイルからFireMonkeyスタイルを生成する新しいツール、Skia4Delphiのアップデート、TMemoに関する追加の改善、Windows以外のプラットフォームにおける動的スタイル読み込み、WindowsにおけるZ-Order Manage の改善などが加えられています。
- BLEとBluetooth:12.3では、BluetoothおよびBLEサポートの品質改善が施されています(特にmacOS、iOS、Android向けサポートで改善を実施)。この変更には、BLE送信の構成が変更されたときに呼び出される新しいイベントも含まれます(RAD Studio)
- RAD Server:RAD ServerによるWeb サービス開発機能にWeb開発機能を追加するWebStencilsの統合に加え、12.2ではRAD Serverに、カスタムメタデータ、APIフィルタリング、YAML形式、Delphi複数行文字列リテラルの使用に対応したSwagger Documentationサポートの拡張が追加されています。12.3では、JSONレスポンスの日付と時刻のフォーマットの改善、emsserver.iniのMasterSecretとAppsecret値の難読化オプションの追加、インスタンス全体のカスタム変数の概念、エンドポイントを非表示にする新しいEndpointHide属性の追加などの拡張が加えられています(RAD Studio)