Clone of C++Builder(日本語版)10.3.2 Rio
Released: Jul 23, 2019
10.3.2 Rio での更新項目
機能
- Windows 64 ビット用 C++17
- C++ Builder 用 Windows 64 ビットに対する C++17 サポート が 10.3.2 で新たに追加されました。C++Builder および RAD Studio 10.3.2 では、Windows 64 ビット用 C++17 をサポートする、更新された Clang 拡張コンパイラが導入されています。 漸進的なコンパイラ アップグレードの一環として、最新の C++ 言語機能を使用して、より強力で簡潔なコードや、より高速なコードを提供するコンパイラの最適化、より強力なアプリケーションを構築するためのサードパーティ製 C++ ライブラリへのアクセスが可能になっています。
- Win64(bcc64)用 C++17 Clang 拡張 C++ コンパイラおよびツールチェーン。C++17 が Win32 および Win64 の両方を対象プラットフォームとしたことを意味します。
- 更新された Win64 用 Clang 拡張コンパイラでビルドされた C++ ランタイム ライブラリ(RTL)。Dinkumware STL の 2018 エディションを含みます。
- さらなる C++14 に対するサポート。
- Win32 および Win64 の両方に対する Boost ライブラリ サポート(Boost v1.68)。
- C++ LSP コード支援機能の向上
- コード補完機能の品質およびパフォーマンスの向上。10.3.2 には、C++ に対するコード補完サポートの全機能が含まれています。
- Clang コンパイラで新しいもの: パラメータ補完、ツールチップ インサイト、定義部分への移動(〔Ctrl〕+クリック)。これは、生産性の高い編集機能セットを C++ に追加すると共に、非同期および非ブロック方式にすることで、著しくパフォーマンスも向上しました。
- RAD サーバー ウィザードおよび配置の向上
- RAD サーバー ウィザードにおける機能強化(FireDAC データベース自動マッピングと API ドキュメント)
- RAD サーバーにおける Android Firebase プッシュ通知サポート
- 新しい RAD サーバー管理コンソールとその設定エディタおよび統合 REST デバッガ
- Swagger API ドキュメントの向上(カスタム API の自動ドキュメント化)および Swagger-UI に対するサポート
- スタートアップ エラー メッセージの向上、エラー ログの内容の充実、また、デプロイ プロセスはシンプルに
- Linux および Windows のサーバーのためのデプロイメント インストーラ(GetIt より入手可能)
- RAD Studio 10.3.2 には、Android Firebase プッシュ通知サポートに対する次の更新と強化が含まれています:
- 10.3.1 に対して配布された FireBase パッチは、10.3.2 製品リリースに一部分として含まれており、すべてのファイルは、Android プラットフォーム インストール ファイルの一部となっています。
- すべての通知アイコンの向上
- Firebase バージョンのサポート要件に一致するための、Google Play サービスおよび Map の更新。
- Firebase は、Google クラウド メッセージ(Google によって廃止予定)に代わるものです。
- ランタイム ライブラリのパフォーマンス
- FireMonkey スタイルのパフォーマンスの最適化
- VCL DFM ファイル読み込みの最適化
- さまざまな変換パフォーマンス
- VCL の品質向上:50 を超える VCL のユーザーから報告された問題を修正することによって、VCL 品質が大きく向上しました。
- ComboBox、MainMenu and PopupMenu、TreeView、StatusBar、PageControl、Button、DateTimePicker など多くのコンポーネントにおける改善。
- 追加された高 DPI およびスケーリングの改良
- フォーム、フレーム、描画およびスタイリング プリミティブにおける改良
- iOS
- 表示ステータス バーなど iOS における全画面モードの改善
- C++17 品質強化:数多くのツールチェーンの分野における機能強化。
- 数多くのシナリオにおける STL の品質向上。std::bind と __fastcall メソッド、std::function とラムダ メソッド、その他多数が入り混じる状態を含みます。
- コンパイラの品質向上。特に、一部のコードの構成要素での安定性向上など。
- 10.3 で導入されたコード補完は、数多くの品質向上のため大きく改訂されました。これには、大文字/小文字の区別なし、識別子の一部がすでに入力されているときの補完呼び出し、ファイル パス内の空白やその他の文字の問題、および補完リストへの新しい UI 調整などが含まれます。
- IDE
- 数多くの IDE の品質向上。特に、IDE のサイズ変更、移動におけるもの。
- ユニット キャッシュを介した、大規模プロジェクトのためのソース コード ファイル アクセスの最適化。特に、リモート デバイスに存在する場合。この機能は [ツール|オプション...|IDE|コンパイルと実行|ユニットとディレクトリ キャッシュを有効にする] にある新しい IDE オプションで制御でき、デフォルトでは有効になっています。
- すべてのプラットフォームを対象とした IDE での Delphi のバックグラウンド コンパイル。
- フォームの読み込みにおけるパフォーマンス向上。
- UI および UX の大きな品質向上。IDE のツールバー、タイトル バーおよび検索、オプション ダイアログでのスクロール、デバッグ開始時のレイアウト切り替え、フリッカー、以前はテーマなしだったものがテーマありになった要素、ガイド ツアーなど、数多くの問題が含まれています。
- より高速になったファイル検索オペレーション。
- オプション ダイアログでの IDE のスタイル選択ができなくなりました。カスタム VCL スタイルは、レジストリ キーにて選択することができます。
- FireMonkey
- 32 ビットおよび 64 ビットでの macOS の品質向上。
- iOS でのプッシュ通知の向上および Android でのローカル通知。
- Android での通知アイコンの改良。
- Android での TEdit の改良。
- 以前のバージョンの Android での機能向上。
- Android および Windows での TMediaPlayer の品質。
- macOS 64 ビット アプリケーションのアプリケーション メニューにおいて、システム メニュー項目(サービス、非表示、他を非表示、終了など)は、自動的に追加されるようになりました。これは macOS 32 ビットと差による変更で、32 ビットではシステム メニューは開発者が追加しなければなりません。
- FireDAC とデータベース
- Microsoft SQL の向上。ストアド プロシージャの呼び出しを含む。
- マスタ/詳細関係のクリーンアップ。
- Oracle CHAR パラメータ。
- Web クライアント
- 証明書および認証を処理するための THTTPClient の追加ランタイム プロパティ(PreemptiveAuthentication、AutomaticDecompression、SecureFailureReasons)、および HTTP and SOAP クライアントのための新しい TCertificate プロパティ(CertName と SerialNum)。
- JSON シリアライゼーション互換性(10.2 との DataSnap JSON 互換性を提供)。
- REST クライアント ライブラリの品質向上。