C++Builder(日本語版)11

Released: Sep 10, 2021

11 での更新項目

機能

生産性を高める強化されたIDE

  • 4k+モニターでビジュアルRADを実現:IDEにHigh DPIサポートが加わり、最新の4K+モニターをフルサポート。
  • 設計時にVCLスタイルを使用可能:設計時にスタイルを適用したフォームやコントロールの外観をすばやく確認できるので、スタイリッシュなUIのプロトタイプが容易
  • Windows 11への対応:Windows向けのWebBrowserコンポーネントでは、IE Active Xと新しいMicrosoft WebView 2コントロール(ChromiumベースのEdge)の双方をサポート
  • Android API 30に対応:Android APIとライブラリをアップデートとAPI 30、Google Play V3、Android Xをサポート
  • リモートデスクトップを活用可能:VCLとIDEのリモートデスクトップサポートを改善

IDE

  • IDEのHigh DPIサポート。4K以上のモニターをフルサポートすることで、「はっきり、くっきり」のフォント/アイコン表示を実現
  • マルチモニターおよびマルチウィンドウサポートを改善。複数ウィンドウで同じフォームの設計とコード編集を同時に実行可能
  • ウェルカムページを完全に再構築。ネイティブUIのより自然なルック&フィールを実現し、カスタマイズも容易に
  • C++コードフォーマッタ - C++コードを自動レイアウト可能。Clang形式の整形にも対応
  • VCLおよびIDEでリモートデスクトップサポートを改善
  • FireMonkeyの設計時ガイドライン - コントロールの移動や位置合わせに役立つガイドラインとマージン/パディングサポートの強化

VCL

  • RichEditコンポーネントをアップデート。XPへの依存性を排除し、追加機能を搭載
  • VCLスタイルの設計時サポートを追加。設計時にスタイルを適用したフォームやコントロールの外観をすばやく確認できるので、スタイリッシュなUIのプロトタイプが容易に
  • TreeViewでチェックボックスをサポート。各ノードは3つの状態(Partial、Dimmed、Exclusion)に対応し、UIのカスタマイズに活用可能
  • 新たにTDBLabeledEditを搭載。ラベル付き編集ボックスTLabeledEditのデータ対応版により、プロトタイプが容易に
  • 数多くの機能改善をVCLに実施。デフォルトのフォームサイズとフォント、例外ダイアログのコピーボタン、MemoとRichEditのマージンなど

FMX

  • Windowsおよびデスクトップ向けのFMX High DPIサポートの強化
  • WebBrowserコンポーネントにおけるMicrosoft WebView 2コントロール(Edge Chromium)のサポート
  • 最新のAndroid 30 API、最新のBilling APIをサポート。さらにAndroidXライブラリの使用に移行
  • 新たに複数のclasses.dexファイルをサポートすることで、外部のAndroid依存関係の統合を簡素化

プラットフォーム

  • C++ツールチェインの改善:C++型(Clangでコンポーネントを使用する場合)向けのDelphiスタイルRTTIのオーバーホール、Delphiスタイル型のtypeidを含む
  • CMakeの品質改善とWin32およびWin64の双方での例外処理の改善

RTL

  • RTLの品質フォーカス – TZipFileの大規模データ向けの64bitでの改善、Bluetooth LE
  • System.DateUtilsのTDateTimeレコードヘルパー
  • System.SysUtilsのTCurrencyレコードヘルパーにより、Currency操作がより簡単に

LSP

  • Visual Studio Codeで、Delphiソースコードをコード補完のフル機能を使用して編集可能
  • LSPでインクルードファイルを認識
  • LSPサーバーの自動再起動
  • Tabキーによる自動コード補完
  • クラスヘルパーのサポート
  • 配列割り当て時の配列提案

Data

  • 新リリースのFireDACでは、PostgreSQL、Oracle、Firebirdの各データベースについてそれぞれ改善を実施
  • タイムアウトメカニズム、HTTP/2、TLS 1.3、Base64 URLエンコーディングのサポートなどにより、HTTPおよびRESTクライアントライブラリを拡張
  • 新しいコンポーネントTRESTRequestDataSetAdapterにより、RAD Serverへのデータセットのアップロードを単純化
  • 新しい低トラフィックバージョンのRAD Server Liteにより、フルスケーラブルバージョンのRAD Serverエンジンとともに、多層ソリューションを無制限に展開可能
  • DataSnap向けにREST URLマッピングを完全に構成可能に