C++Builder(日本語版)12.3 Athens

Released: Mar 18, 2025

12.3 Athens での更新項目

機能

  • Smart CodeInsight:コーディングにAIのパワーを活用:新たにAIプラグインのオープンアーキテクチャを導入し、OpenAI、Gemini、Claude、Ollamaをサポート。Smart CodeInsightを用いれば、ユーザーはAIの使用方法を決定でき、公開されているREST APIを呼び出す独自の機能を持った追加のプラグインを作成することもできます。RAD Studio 12.3ではチャットエクスペリエンスの強化にフォーカスし、そのUIに拡張機能を追加。チャットウィンドウでMarkdownをサポートしたほか、Smart CodeInsightの設定ダイアログで、AIエンジンから取得された使用可能なモデルリストを提供します(RAD Studio)
  • 最新のClangベースC++コンパイラ/ツールチェイン:Win64向けClangベースのC++コンパイラを強化。12.2では、ランタイムパッケージの使用と生成、すべてのRAD Studioコンポーネントパッケージのサポート、CPUの並列実行による驚異的なコンパイルパフォーマンスを実現するバッチコンパイルなど、新しいC++ツールチェインの大幅な機能強化を施しています。新リリースでは、最新の命令セットの公式サポートや、さらなるコンパイラパフォーマンスの向上など、より一層の品質改善といくつかの機能強化が加えられています。(C++Builderのみ)
  • WebStencilsテンプレートライブラリ:WebStencilsは、WebBrokerおよびRAD Serverテクノロジーに対するHTMLファイルのサーバーサイドのスクリプトベースの統合/処理を実現します。RAD Studioのサーバサイドアプリケーションから提供されるデータを活用した、モダンなWebサイトの構築が可能となり、HTMXの基盤としても利用できます。12.3では、ネストされたデータセット内のネストされたオブジェクトとサブテーブルへのアクセスも可能となったほか、UTF8文字の処理も改善されています。(RAD Studio)
  • FireDACとデータベースサポート:TFDTableコンポーネントを用いたSQLクエリーのフィルタリング改善、refindユーティリティによるIBXからFireDACへの移行サポートを追加。また、64-bit IDEで64-bitドライバーによるアクセスの設計時サポートも追加されています。RAD Studio 12.3では、Microsoft SQL Server 2022、MongoDB 8.0まで、MySQL 8.4とOracle DRCPを正式サポートしています。(RAD Studio)
  • BLEとBluetooth:12.3では、BluetoothおよびBLEサポートの品質改善が施されています(特にmacOS、iOS、Android向けサポートで改善を実施)。この変更には、BLE送信の構成が変更されたときに呼び出される新しいイベントも含まれます(RAD Studio)
  • RAD Server:RAD ServerによるWeb サービス開発機能にWeb開発機能を追加するWebStencilsの統合に加え、12.2ではRAD Serverに、カスタムメタデータ、APIフィルタリング、YAML形式、Delphi複数行文字列リテラルの使用に対応したSwagger Documentationサポートの拡張が追加されています。12.3では、JSONレスポンスの日付と時刻のフォーマットの改善、emsserver.iniのMasterSecretとAppsecret値の難読化オプションの追加、インスタンス全体のカスタム変数の概念、エンドポイントを非表示にする新しいEndpointHide属性の追加などの拡張が加えられています(RAD Studio)