DioDocs for Excel(日本語版)V4J SP2

Released: Oct 22, 2021

V4J SP2 での更新項目

機能

  • 動的配列数式:可変サイズの配列を返す動的配列数式に対応します。
    • Workbook.AllowDynamicArrayプロパティにより、動的配列数式の有効/無効を設定できます。
    • 動的配列数式に関連する以下の関数に対応します。
      • FILTER(定義した条件に基づいてデータの範囲をフィルター処理する)
      • RANDARRAY(乱数の配列を返す)
      • SEQUENCE(配列内に連続した数値の一覧を生成する)
      • SINGLE(単一の値を返す)
      • SORT(範囲または配列の内容を並べ替える)
      • SORTBY(範囲または配列の内容を、対応する範囲または配列の値に基づいて並べ替える)
      • UNIQUE(範囲や配列内の一意の値の一覧を返す)
    • 暗黙的なインターセクション演算子「@」に対応します。動的配列数式に「@」が付いていると、複数ではなく単一の結果を返すようになります。
    • CalcError列挙体に以下のエラーが追加されます。
      • Spill(動的配列数式の結果を隣接するセルに配置できない場合に発生)
      • Calc(Excel エンジンが現在サポートしていないシナリオに遭遇した場合に発生)
  • 新しい関数のサポート:以下の7つの関数に対応します。
    • WEBSERVICE(Webサービスからデータを返す)
    • FILTERXML(指定されたxpathを使用してXMLコンテンツから特定のデータを返す)
    • ASC(全角文字を半角文字に変更する)
    • DBCS(半角文字を全角文字に変換する)
    • JIS(半角文字を全角文字に変換する。DBCSの日本語版)
    • XLOOKUP(テーブルまたは範囲のデータを行で検索する)
    • XMATCH(配列またはセル範囲の指定された項目を検索し、その項目の相対的な位置を返す)
  • 外部参照(Webにあるワークブック):外部参照は別のワークブックにあるシートのセルを参照する機能です。外部参照はV4Jで既に対応していましたが、V4J SP2からはWeb上にある外部参照先のワークブックからも値を反映できるようになります。
  • ドキュメントプロパティ:ワークブックにドキュメントプロパティを設定できるようになります。BuiltInDocumentPropertiesプロパティでビルトインのドキュメントプロパティ(タイトル、作成者、会社名など)が設定できます。また、CustomDocumentPropertiesプロパティで独自のドキュメントプロパティを追加することも可能です。
  • 行/列のグループ情報の取得:RowGroupInfo、ColumnGroupInfoプロパティで行および列のグループ情報を取得し、任意のグループを展開/折りたたむことができるようになります。
  • 非表示範囲のコピー:Copyメソッドで範囲のデータをコピーする際に、AllowPasteHiddenRangeプロパティで非表示範囲のデータをコピーするか無視するかを設定できるようになります。
  • 図形内テキストの余白設定:MarginBottom、MarginLeft、MarginRight、MarginTopプロパティで図形内のテキストの余白を設定できるようになります。
  • ピボットテーブルの展開/折りたたみ:ShowDetailプロパティでピボットテーブルのグループ化された項目を展開または折りたためるようになります。
  • SpreadJSとの互換性強化:SpreadJSとの相互運用性の向上のため、以下の機能に対応します。
    • JSONファイルのサイズ制御(IgnoreColumnRowInfoOutOfUsedRangeプロパティで使用範囲外の行/列のスタイル/サイズをエクスポートするかどうかを設定)
    • タブストリップ(TabEditable、AllowSheetReorder、NewTabVisible、TabNavigationVisibleプロパティで設定)
    • チェックボックスとラジオボタンのサイズ設定(CheckBoxCellType.BoxSize、RadioButtonListCellType.BoxSizeプロパティで設定)
    • JSON I/Oの処理範囲となるワークシートの行数および列数の設定(RowCount、ColumnCountプロパティで設定)
    • JSONから画像のURLを取得(IPictureFormat.UrlプロパティでURLを取得)
    • ピボットテーブルのJSON I/O(FromJson、ToJsonメソッドでJSONのインポート/エクスポートを行う際にピボットテーブルに対応)
    • セルボタンおよびカーソルホバー時の背景色のJSON I/O(buttonBackColor、hoverBackColor)
    • 固定した末尾行/列のオプションのJSON I/O(frozenTrailingRowStickToEdge、frozenTrailingColumnStickToEdge)