DioDocs for Excel(日本語版)V9J

Released: Mar 31, 2026

V9J での更新項目

機能

  • AI用カスタム関数:AIアシスタント機能として、Excel関数のような数式から生成AIを直接利用できるAI用カスタム関数が追加されます。セルにAI用カスタム関数を入力するだけで、生成AIと連携した処理を実行することが可能になります。また、これらのAI用カスタム関数から生成AIサービスのチャットAPIを呼び出すためのインターフェースとしてIAIModelRequestHandler​インターフェイスが追加されており、特定の生成AIサービスに依存することなく接続を設定することが可能になっています。
    • AI.QUERY:セルの値や範囲をコンテキストとしてAIモデルに質問を送信して結果を返します。
    • AI.TRANSLATE:指定したセル範囲のテキストを指定の言語に翻訳します。
    • AI.TEXTSENTIMENT:テキストを分析して、ポジティブ/ネガティブ/ニュートラルの感情に分類し、それに基づいたカスタム値を返します。
    • AI用カスタム関数(AI.QUERY)
  • 新しいExcel関数の追加:配列やセルの値を文字列へ変換できる「ARRAYTOTEXT関数」と「VALUETOTEXT関数」に対応します。どちらの関数もプレーンテキストでの出力および引用符付きでの出力をサポートしています。
    • ARRAYTOTEXT:指定したセル範囲の値を取得してカンマ区切りのテキストに変換します。
    • VALUETOTEXT:指定した単一のセルの値を取得してテキストに変換します。
  • 共有数式のサポート:ワークブックをExcelファイルとして保存する際に、「共有数式(Shared Formula)」を使用するか、各々のセルに「個別の数式」として書き出すか制御できるようになります。DioDocs for Excelでは、Microsoft Excelと同様にファイルサイズを縮小するためにデフォルトで共有数式が有効になっています。ExportSharedFormulaプロパティをfalseに設定して共有数式を無効にしておくことで、共有数式をサポートしていないサードパーティ製のライブラリで、DioDocs for Excelで保存したExcelファイルを使用することが可能です。
  • パフォーマンスの改善:数式の計算と大規模なデータ処理において、内部処理の最適化とキャッシュ管理方法の見直しにより以下の処理でパフォーマンスの改善が行われています。
    • 複雑な数式を含む広範囲のコピーを高速化:MATCH​ 関数やSUMIFS​ 関数、および複数セルにまたがる配列数式を含む範囲のコピー処理において、パフォーマンスが改善されます。
    • 頻繁なGet/Set操作のオーバーヘッドの削減:チャートの更新や動的配列の再計算によって発生する、Range.GetValueおよびRange.SetValue​呼び出しのオーバーヘッドを削減します。
    • 動的配列数式を含む範囲のコピーを高速化:スピル数式を含む範囲のコピーでは、従来は内部的な状態チェックが繰り返し発生していましたが、パフォーマンスが改善されます。
    • 数値とテキストが混在する型における検索関数の性能改善:XLOOKUP​、MATCH​、LOOKUP​などの検索関数において、数値とテキストが混在するデータ型が含まれる場合でもキャッシュが有効に機能するよう最適化されます。
    • AutoFitによる行列幅自動調整の最適化:内部処理の見直しにより、300×300など広範囲へのAutoFit​適用時の処理時間が短縮されます。また、メモリ割り当て量についても削減しています。
  • PowerQueryとの互換性強化(Power Queryテーブルのロスレス対応):従来のバージョンでは、Power Queryテーブルを含むワークブックを読み込んでExcelファイルに保存した場合、クエリに関連するXML情報が保持されていませんでした。そのため、DioDocs for Excelで処理した後に保存したExcelファイルを開いても、データの更新ができなくなったりデータが消失したりしていました。V9Jでは、クエリ関連のXMLパーツをExcelファイルを読み込む際に保持し、ファイルとして保存する際にそのまま出力されるようになります。
  • SpreadJSとの互換性強化:SpreadJSとDioDocsの間でワークブックを連携する際の互換性強化として、V9Jでは以下の機能が連携対象として追加されます。
    • レポートシートの非表示行列の表示設定:SpreadJSのレポートシートにおける、「非表示行・列の表示」設定の互換性が強化されます。「SpreadJSデザイナで編集」→「DioDocs for Excelで処理」→「出力したファイルをSpreadJSデザイナで開く」という工程を経ても、デザイナで作成した際の表示状態が保持されるようになります。
    • FileUploadセルのサポート:SpreadJSで利用可能なFileUpload(ファイルアップロード)型セルに対応します。