Doc-To-Help for Word(日本語版) について

高機能マニュアル&ヘルプをWord文書から手軽に自動生成。

Doc-To-Helpは簡単な手順で、Microsoft Word文書から本格的なPDFマニュアルやオンラインヘルプ、JavaHelpなどを自動生成できるオーサリングツールです。ヘルプやマニュアルは、階層化された目次やキーワードによる関連項目へのリンク、検索機能があると使い勝手が飛躍的に向上し、利用者の作業効率が格段にアップします。しかし、目次ファイルを用意してトピックページや画像にリンク設定を行うのは工数のかかる作業です。Doc-To-HelpはMicrosoft Wordで作成した文書に簡単な設定を行うだけで、目次やキーワード機能、検索機能を備えた高機能ヘルプを生成します。生成できるファイルの種類はHTMLヘルプ、NetHelp、PDFなど7種類。「ヘルプ作成の原理は知らないから」と印刷マニュアルやヘルプ作成を遠い世界のことと思っていた方でも、使い慣れたMicrosoft Wordから簡単に本格的なマニュアルやヘルプを作成することができます。

Doc-To-Helpでできること

Wordで作成したマニュアル類をHTMLヘルプなどに作り変えたい
Doc-To-HelpはMicrosoft Wordで作成した文書に「スタイル」を適用するだけで、目次やキーワード機能、検索機能を備えたヘルプやマニュアルを自動生成できます。スタイルとはWord上の文字列や段落にフォントや文字の大きさ、色、見出しのレベルといった書式をまとめて設定する機能で、誰でも簡単に使いこなすことができます。Microsoft Wordで好みのデザインの文書を作成し、スタイルで設定した書式を生成するヘルプに反映させるだけで、見栄えの良いマニュアルやヘルプに変換できます。

過去に作成したWinHelpなどをHTMLヘルプに変換したい
Doc-To-Helpは、過去のWindowsで主に使われていたヘルプ形式「WinHelp」のプロジェクトファイルから、HTMLヘルプ(CHM形式)を生成することもできます。コンバーターの搭載により対象のプロジェクトファイルを開くだけで自動的にDoc-To-Helpプロジェクトファイルに変換。目次ファイルやキーワードファイルはDoc-To-Helpが自動生成するため手作業での修正は不要です。リッチテキスト形式ファイル(RTF形式)で作成されたソース文書をHTMLに作り変える必要もありません。工数をかけず、既存資産を有効活用できます。なお、Doc-To-Helpは、Adobe RoboHelpのプロジェクトファイルのコンバーターも搭載しています。

ヘルプの保守に手間がかかるのを避けたい
Doc-To-Helpは、1つのソース文書から複数種のヘルプを生成できます。たとえば、Webアプリケーションのヘルプとしてサーバーに配置したオンラインヘルプと同じ内容のものを印刷用としてPDFで提供したり、ローカル環境で閲覧しやすいCHM形式で提供したりといった幅広い活用ができます。ヘルプの更新はソース文書を修正してDoc-To-Helpで再生成するだけなので、メンテナンスの手間もかかりません。生成できるヘルプの種類はHTMLヘルプ、NetHelp、JavaHelp、印刷向けマニュアル(Word文書、PDF)、WinHelp、Microsoft Help 2.0、Microsoft Help Viewer 1.0/1.1の7種類。利用者の環境や用途に合わせた使いやすいヘルプを、低コストで提供できます。

動画の再生や開閉式テキストなど動的なヘルプを作成したい(Enterpriseのみ)
Doc-To-HelpはXHTMLファイルをソース文書に使用すると、コンテンツテキストがクリックで開閉する動的なヘルプを簡単に生成できます。Doc-To-HelpにはXHTMLを編集するための使いやすいエディタが付属しています。エディタはDoc-To-Help上で起動し、タスクごとにタブ分けされた使いやすいリボンメニューを備えています。テキストの入力やスタイル設定だけでなく、画像やFlash動画の挿入、キーワード設定、開閉式のテキストといった動的な機能もメニューからマウス操作で組み込むことができます。また、プレビュー機能を搭載しており、ヘルプを生成しなくても、ソース文書の編集中に組み込んだ機能の動作を確認できます。

開発したソフトウェアにMSDN形式のリファレンスを収録したい(Enterpriseのみ)
Doc-To-HelpはSandcastle※のプラグインを搭載し、専用のインタフェースを提供しています。Visual BasicやC#で開発したソフトウェアのクラス構造とソースコード内のコメントからMSDN形式のヘルプリファレンスを生成することが可能です。Visual Studioで開発したアセンブリとXMLコメントファイルを指定して、Doc-To-HelpでコンパイルするSandcastleを呼び出し、リファレンスヘルプを自動生成します。XML形式のドキュメントコメントで記述したクラスの説明をヘルプトピックとして利用できるため、簡単な設定だけでクラスやメンバの説明、引数、戻り値の説明、サンプルコードの提示などを行えます。プログラムの修正と同時にヘルプ内容も改修できるなどプログラミングとの整合性を保ちやすく、メンテナンスコストを抑えることができます。

用途に合わせて選べる2つのエディション

Doc-To-Helpには、複数の形式のソース文書を扱える『Doc-To-Help Enterprise』とMicrosoft Word形式(Word 2003/2007/2010)の文書に限定した『Doc-To-Help for Word』の2つのエディションを提供しています。

Enterpriseだけの機能

  • ソース文書にXHTML、HTMLファイルを利用可能
  • 専用XHTMLエディタが付属