DioDocs for Excel(日本語版)V5J SP2

Released: Sep 29, 2022

V5J SP2 での更新項目

機能

  • 帳票テンプレートの機能強化(自動改ページ):帳票テンプレートに連結するデータが指定行数を超える場合、自動で改ページを実施します。同じレイアウトで新しいワークシートを自動的に追加し、そこに超過したデータを追加できるようになります。
  • 帳票テンプレートの機能強化(デバッグモード):デバッグモードでExcel帳票を生成すると、生成されたExcel帳票に帳票テンプレートのワークシートを保持できます。これにより同じワークブック内で簡単に「帳票テンプレートのワークシート」と「生成されたExcel帳票のワークシート」を比較、確認できるようになります。デバッグモードを有効にするには、新しいグローバルオプションTemplateOptions.DebugModeをtrueに設定します。
  • フォームコントロール:V5JSP1以前はExcelのフォームコントロールの入出力にのみ対応していましたが、V5J SP2からはフォームコントロールの操作にも対応します。これによりフォームコントロールの追加、削除、コピー、プロパティの変更などができるようになります。対応しているフォームコントロールは以下です。
    • ボタン
    • コンボボックス
    • チェックボックス
    • スピンボタン
    • リストボックス
    • オプションボタン
    • グループボックス
    • ラベル
    • スクロールバー
  • チャートのデータテーブル:作成したチャートのエリア内にデータテーブルを表示できるようになります。IChart.HasDataTableプロパティにtrueを設定するとチャートにデータテーブルを表示できます。また、IChart.DataTableプロパティで取得できるIDataTableインターフェースのオブジェクトで、データテーブルの書式設定を変更できます。
  • ピボットテーブルの集計アイテム:ピボットテーブルに集計アイテムを追加できるようになります。集計アイテムは、ピボットテーブルの作成で使用するソースデータには存在しない独自の計算やアイテムのセットを定義して使用することができます。集計アイテムの操作に使用するメソッド/プロパティは以下です。
    • IPivotField.CalculatedItemsメソッド:指定のピボットテーブル内のすべての集計アイテムを取得
    • ICalculatedItems.Addメソッド:新しい集計アイテムを作成
    • ICalculatedItems.Removeメソッド:フィールド名を指定して集計アイテムを削除
    • IPivotItem .Formulaプロパティ:集計アイテムの数式を取得または設定
  • JSONデータの連結:ワークシートへのデータ連結を行う際にデータソースとしてJSONを使用できるようになります。IWorksheet.DataSourceプロパティにJsonDataSourceクラスのオブジェクトを設定してJSONデータを連結します。
  • 指定範囲の正確な位置/サイズの取得:GetAccurateRangeBoundaryメソッドを使用して指定した範囲の絶対位置とサイズをより正確に取得できるようになります。このメソッドは四角形の位置とサイズを浮動小数点数で表すRectangleF構造体を返します。
  • SVG画像:SVG画像に対応します。AddPicureメソッドを使用してSVG画像をワークシートに追加したり、ToImageメソッドを使用してワークシートやオブジェクトをSVG画像としてエクスポートできるようになります。
  • LET関数:LET関数に対応します。LET関数は、変数に中間計算式、値、定義された名前を割り当てて、その変数を使用して計算を行うことができる関数です。変数は変数名と値のペアを定義して使用します。
  • GETPIVOTDATA関数の強化:ピボットテーブル上のデータを参照するGETPIVOTDATA関数にはV5Jで対応しています。V5J SP2ではGETPIVOTDATA関数の結果をスピルして複数のセルに出力できるようになります。
  • 独自の揮発性関数:CustomFunction.IsVolatileプロパティにtrueを設定して独自の揮発性関数を作成できるようになります。揮発性関数とは、シートに変更があった際に常に再計算される関数(RAND、NOW、TODAY関数など)で、計算されるごとに値が変化する可能性のある関数です。
  • SpreadJSとの互換性強化(カスケードスパークライン):SpreadJSでカスケードスパークラインを作成するにはCASCADESPARKLINE関数を使用します。V5J SP2ではDioDocsでも同様にこの関数を使用してカスケードスパークラインを作成できるようになります。また、カスケードスパークラインのJSON I/Oや、PDF/HTML/画像へのエクスポートにも対応します。
  • InvalidFormulaExceptionの強化:無効な数式を示す例外「InvalidFormulaException」のエラーメッセージで、原因となるセルのアドレスと数式テキストを含めるように改善します。